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2023年 日本を護るために

2024年9月22日gallery,ようこそ,今日のできごと

2024年 6月10日 極右がヨーロッパを救う?

これまで極右といえば偏狭なナショナリストで、その目的の為には武力行使も厭わないという、どちらかといえばインテリジェンスに欠ける粗暴なイメージがもたれてきた。その典型として彼らの行き着く先はネオナチだろうという刷り込みがされてきたからである。ところが今回の欧州議会選挙において、その最大勢力であるドイツ選出の議員は現ドイツ首相に対抗する勢力が圧勝する結果となった。しかも欧州議会ではドイツに次ぐ勢力のフランスでも大統領に対抗する極右政党の躍進が確実となり、これを受けてフランス大統領は議会の解散を宣言し近くフランスにおいて選挙が行われる。

因みにこれらの勢力はいずれも極右というレッテルが張られている。要するに自分の利益より国の利益を優先するような輩は、妄信的な右翼なのである。とはいえ、このようなレッテルを張られることは、ナチスによる傷がいまだ癒えないヨーロッパでは日本以上に社会的な打撃を受けるはずだ。それにも拘らず欧州議会選挙でこのような兆候が見られることは、これまでEUが行ってきた政策に対し、相当不満を持つ人々がいたというこになる。とはいえこのような不満が顕著になってきたのは今年の初めに起こった、トラクターを連ねた農家のデモ行進からだろう、ドイツではブランデンブルク門をトラクターが囲み、しばらくの間政府とにらみ合いが続いた。このようなデモはここだけに留まらず、やがてヨーロッパ全土に広がっていった。そしてこれを報道するマスコミは、それを先導しているのは極右勢力だとしネガティブ報道を流した。因みにこの件について日本の報道機関は一斉に口をつぐみ、かろうじて世界のニュースをダイジェストで伝える番組が報道していたが、そこに映し出されるデモ隊はすべて極右勢力のレッテルが張られていた。

ところで、このことが世界中で理解されるようになったのは、これに抵抗する個人が動画やSNSでの配信を行ってきたからだ。因みに彼ら極右は何を目的としてトラクターによる交通妨害を行ってきたのだろうか、私が受けっとったメッセージはEU主導の農業は各国の農業を破壊するものだということ、次に際限のない移民受け入れは各国の治安を脅かし、各国の国民の社会福祉制度を崩壊させるものであること。そしてエネルギーが高騰し国民の生活が困窮する中、これ以上同盟国でもない国の軍事支援を支えることは出来ないという訴えだ。つまりこのようなメッセージはこの2カ国で留まるはずがない。EU加盟国全体が持っている不満なのではないのだろうか、とはいえこれほど世界で大きな動きがあれば、どこのマスコミ報道もこれ一色になってもおかしくないはずのものだが、日本のマスコミ含め国会議員の関心はといえば、パーティー券の収支に拘ることだけなのである。