2023年 日本を護るために
2024年 6月21日 隣国次第で
昨日ロシアの大統領が北朝鮮を訪問し、お互いの結束力の強さを世界にアピールした。重要なのはロシアがウクライナでの戦争が続き場合によっては自国への攻撃が迫っている中での訪朝ということで、大統領の思惑はそちらよりこっちが大事というアピールなのだろう。それにしても資源を持つ国や工業技術を持つ国は、北朝鮮以外にも沢山あるはずなのだが、何故これほどまでロシアの大統領は北朝鮮を厚遇するのか、当たり前だがそれはロシアが彼国を、国益にかなう国だと認識しているからに他ならない。
では何がそう認識させるのかといえば、北朝鮮がロシアにとって地政学的に重要な国と認識しているからだろう。要するにロシアが東アジア経済に目を向けた場合、ウラジオストックからの海上輸送がそのカギになるからだ。つまり海上航路の安全性を確保することが、ロシアのアジア戦略にとって最重要の課題だからだ。本来このカギは日本が握るべきものなのだが、今の日本政府にそれを求めることは難しいのだろう、そうなれば敵国が自由に航行する公海を通るより、半島の領海伝いに東アジアに海路を開けばとりあえず海上輸送ルートの安全は確保できる。
そうなると間に挟まる隣国の動向が問題になる。ロシアにとって隣国との関係は大人しく協力すれば良し、さもなくばという状況に近いのではないだろうか。つまり今回訪朝はロシアが自国の防衛に北朝鮮の支援を頼ったのではなく、もし隣国と北朝鮮に揉め事が起こればいつでも、ロシアは協力を惜しまないということを伝える会談っだったのではないだろうか。だとすれば隣国のウクライナ支援はこの試金石になっていたのではないかと思える。そのため一旦はウクライナへの軍事支援はしないと表明していた隣国が態度を翻そうとしていることにロシア大統領は激怒しているのだ。
つまり隣国がウクライナ支援を公式に表明すれば北朝鮮軍による南下が始まってしまう。当然隣国の在韓米軍はそれを迎え撃つ準備に入るが、はたして今回はそれを迎え撃つ補給が以前のように上手くいくのかどうかという問題が起こる。というのも現在中国の発展は目覚ましく、その国力を侮ることは出来ない。もしこれに乗じて中国が南シナ海での制海権を握ってしまえば、この戦争は西側の完全な敗北につながる。しかも南シナ海における西側の影響力は日に日に落ちていて歯止めが利かない状態なのだ。というのも先日タイ王国がブリックスの加盟を表明したばかりだったが、今度は何とマレーシアまでブリックスへの加盟を申請したそうだ。
こうなると西側の橋頭保であるシンガポールの命運も危ういとしか言えなくなる。このような状況が続けば、いったいこの先、シンガポールはどの様にして、彼国のライフラインを維持出来るのか私には想像がつかない。もしあそこの港が何者かの攻撃によって港での艦船修理が出来なくなれば、たとえどれほど強力な空母打撃軍を送っても、作戦行動はとれないのである。つまりあの地域でムスリムや華僑を一度に敵にしてしまうような態度を続ける西側は、この危険を回避することはできないのではないかと心配に思えてくる。
このような危機が迫っているにもかかわらず、日本政府はなんら態度を改めようとしない。もし日本にこれを回避できる人材がおられれば日本は、裏金と言わず個人であっても何兆円払っても無駄にはならない。ウルトラマンと言わずゴジラでもいいこの国を救ってほしい。