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2023年 日本を護るために

2024年5月1日gallery,ようこそ

2024年 4月1日 柔よく剛を制す

この言葉は柔道を知る日本人なら誰もが知るところだと思う。ではこの言葉が本当に分かっているのかといえば、現代において、そのような人は達人とかある意味一線を越えたレベチな人なのである。

ところで私はこれまでずっと不思議に思っていたことがある、それは日本人における戦いの強さだ。こんなことを言えばすぐに軍国主義者のレッテルを張られそうだが、そこから目を背けることは惨めさを受け入れることでしかない。

実はこのテーマは以前も取り上げた記憶がある、確か日本人は好戦民族なのかというテーマだったと思うが、その時はこれについての答えをまだ得ていなかったと思う。とにかく今回取り上げたかったことは、とてつもない戦力差のある戦いで、何故日本人は、戦いに勝利することが出来たのかということなのだ。

日本人といえば皆が皆大谷翔平氏のような身体能力を持っているわけではない。ましてや明治以降は戦いに従事する人間は武士ではなくそれまで銃など手にしたこともない民間人が、軍に所属しその訓練を受けることによって戦地に赴いた。

ところがその戦歴はすさまじく、何故そんな勝利を日本人が得ることが出来たのかについて合理的な答えは、GHQですら見つけることが出来なかったのではないだろうか。というのもWW2の勝者となったアメリカ軍の中で最も大きな戦果を挙げたのは、それまでなんの軍事訓練も受けず収容所に入れられていた日本系の移民だった。恐らく当時のアメリカ軍は、このことを重く見て、その答えを日本の教育制度や神道に見出そうとしていたのではないだろうか。そして真っ先に行われたのが教育制度の改革、靖国や護国神社への干渉だった。その形跡は今でも随所に残っている。果たして彼らの思惑は達成することが出来たのだろうか、現在の日本の状況を見れば彼らの思いは、ほぼ成就したかのように見える。

とは言え自分の何百倍の敵を前にしてたじろがない日本人の精神は、これだけで説明がついたと言えるだろうか。私はこの答えを柔よく剛を制すという、一見逆説的な言葉にあるのではないかと思っている。ではこの、やわらかいものが固いものに勝つとはどのようなことだろうか。この最も分かり易い例を私は合気道の動画で見つけた。動画は白黒で、そこに小さな老人が立派な髭を生やし登場する。と間もなく、いかにも屈強そうな何人もの若者が一斉にその老人に襲い掛かるのだ。ところは老人は、そんな彼らに組み伏せられるどころか、ひらりひらりと体をかわし、挙句にその腕を握ったかと思えば相手は宙に舞うように次々ひっくり返って行く。最初にこの動画を観た時は、その見事さに、投げ飛ばされる人の方が特別な技を持っているのではないかと思ったくらいだ。

そしてこのような達人が語る共通点は、相手を倒すのに力は必要ないのだそうだ。よく聞けば相手が持っ力が、そのまま相手を倒す力になるのだそうだ。ということは、いまでこそ柔道は国際競技として体格によるランク分けがあるのだが、本来の柔という考え方からすれば、体格や体力差にこそ勝機が繋がると、考えていたのではないだろうか。このように考えれば、軍隊が兵器や規模をただ増やせば単純に勝利が得られるというものではないらしい、相手の力を我がものとするという、しなやかな戦略思考に勝利の女神は微笑むのかもしれない。

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Posted by makotoazuma