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2023年 日本を護るために

2024年5月1日gallery,ようこそ

2023年 12月3日 ガラパゴス化と日本

ガラパゴス諸島といえばダーウィンの進化論が頭にすぐ浮かぶ、そこは南米エクアドルの沖合に浮かぶ島々だ。何故この島が進化論のヒントになったのかといえば、そこに住む動植物の生態系があまりにも大陸と違っていたためだ。つまり大陸プレートの移動で大陸から切り離されたガラパゴスの動植物は大陸との交流を失いその結果、そこに住む動植物が独自の進化をしてしまったということらしい。

さて問題はこのように隔絶された固有種をどうとらえるかが今日のテーマだ、これらの特異な種が貴重な存在だとすれば、その種を保つためにはガラパゴスの自然環境そのものを護らなければ意味がないだろう。そして現在その考えに倣って島への渡航は厳しく制限されているのだ。つまり、生物における種という個性はその種を育む大地の個性によってもたらされるものだ。したがって多様性を尊ぶということは、その種が生まれた大地との関係性を含めて尊ぶことに他ならない。

私はこの考えは人間社会にも通じることではないかと思っている。つまり人間社会にある風俗や文化も、その土地や自然気候と切り離して考えることは出来ないだろうということだ。例えば四方を海で囲われ地震や水害などの自然災害が頻発する日本では、そこに暮らす人間はお互いに協力し合うことなしに命や文化を繋ぐことは出来ない。それを無視していつまでも戦いに明け暮れていたとすれば、お互いに疲弊しこれほど長きに渡り、文化や命を繋いで来ることは出来なかっただろう。

実際に日本の歴史を辿ってみるとどれほど血なまぐさい時代で、どれほど強力な武器を多量に携えていた時代であっても、相手方を殲滅させたり、何れに与する庶民までも虐殺してしまうようなことは起こらなかった。それは日本が何万年もの間、いつ起こるとも知れない自然災害から、自分たちの固有種を護る知恵ではなかっただろうか。

このように現在私は、日本文化を世界的にも特異なガラパゴスのようにとらえているのだが、これに対し現在の世界情勢はかなり厳しい環境になっている。というのもネットや流通、経済に至るまで国際化による平準化がどんどん進んできているように感じるからだ。これは私の行き過ぎた感傷なのかもしれないが、私は日本文化や心情は静かなガラパゴスで生き残ってほしいと思っている。

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Posted by makotoazuma