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2023年 日本を護るために

2024年5月1日gallery,ようこそ

2023年 12月8日 日独防共協定の末路

1936年国際連盟を脱退し国際的孤立を強める日本は、同じく国際連盟を脱退したドイツと国際共産主義運動(コミンテルン)に対抗するため手を結んだ。ようはドイツと日本でソビエト連邦共和国を挟み撃ちにしようという壮大な計画だ。

さてこの協定に歪が出たのは1939年に極東で起こったモンゴルと満州国の間で起こった国境紛争ノモンハン事件でのことだった。この時モンゴル軍の背後にはソビエト連邦、そして満州国軍には日本がいた。表面的には代理戦争の呈ではあるが、ほぼ日ソ全面対決の様だった。

とはいえこの時、日本とドイツが同時にソビエトを牽制していれば、この戦いは違う結末を迎えたのかもしれない。ところが史実によると軍事的には初めのうち日本優勢に展開していたが、兵站を重視するジューコフの戦略で日本軍はとうとう補給で圧倒されるようになってきた。そのため日本軍は本国に補給の要請をするも戦闘準備の整っていない日本の補給は進まなかった。そんな緊迫する状況で日本軍を絶望に追いやる情報が入ってきた、なんと1939年8月に独ソ不可侵条約でドイツとソ連が手を結んでしまったのだ。この後ソ連はヨーロッパに配地していた兵員を極東のハルハ川に集中させることが出来た。結果は日本の補給は間に合わず、それまで優勢に戦っていた日本軍は全滅してしまった。

さて歴史は皮肉なものである、この独ソ不可侵条約を破りソビエトに進軍したドイツ軍は、なんとノモンハン事件で名を挙げたジューコフに徹底的に粉砕されてしまう。ここまでで私が何を言いたいのかといえば、見通しのきかない同盟は国を亡ぼすことになるという教訓だ。

この譬えは盟友ドイツを非難しているわけではない。お互いにこの戦争の結末を日本はノモンハン、ドイツは真珠湾にあると考えているだろう、ようするに同盟関係というのは勝因にもなれば敗因にもなりえるということだ。

さて今日このような話を持ち出したのには理由がある、それは日本が北欧のノルウェーとの関係を戦略的パートナーシップに格上げをしたというニュースがあったからだ。それがどうしたと言われそうだが、ノルウェーは現在NATOの加盟国でもある。その国と日本の首脳が会談し、その共同声明として「世界のいかなる場所でも力による一方的な現状変更の試みに反対する」という声明を出したのだ。さてこの言葉どこかで聞いた言葉のように聞こえないだろうか、この言葉こそ現在のウクライナ戦争のモチベーションになっている言葉だ。それなら一刻も早くこの言葉をイスラエルの戦場に届けたいところだがどうだろうか、この話はイスラエルからは遠く離れた国どおしの話なのだ。

こんな日本にも戦争は外交努力によって回避できると信じる人が多い。ただそれが可能なのは相手が拳を振り上げる前の話ではないだろうか、今こそその時と私は考えているが、そんな人たちはこの状況をどのようにとらえているのか。マスコミ報道から聞こえるのはタイミングよく湧いてくる裏金問題しかない。いま私が感じる日本の状況は、平和を叫びながら戦争に向かうベルトコンベアーに載せられた無抵抗の赤ん坊のようだ。

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Posted by makotoazuma