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2023年 日本を護るために

2024年5月1日gallery,ようこそ

2024年 1月24日 年寄りの責任

歳をとると、自分の人生を振り返ることが多くなる、大志を抱く人は更に自分の目標と現在とのギャップに焦燥感を募らせるのかもしれない。

先日櫻井よしこ氏のつぶやきが炎上したというニュースが流れた。櫻井よしこ氏といえば私には右翼の急先鋒というイメージが強い。特に護憲派と呼ばれる方にとっては、理路整然と自論を展開する氏の姿は、手ごわい敵のような存在なのかも知れない。

ということで憲法の改正を望む私と氏の思いとはさぞ意見が合うだろうと思えば、なかなかそうはいかない。たとえばウクライナ支援に対して私は加担すべきではないと思っている。何故かといえばこの戦争はウクライナがミンスク2という停戦合意を犯したために始まった戦争という認識を持つからだ。しかもロシアはこの戦争のために着々と準備を進めていたと思われるのだが、どうやら西側はその判断を誤っていたようなのだ。当初西側はG7が結束してロシアに経済封鎖を掛ければロシアの経済はひとたまりもないと考えていたむきがある。

ところがいざ蓋を開けてみるとロシアは着々と金の備蓄を増やし、しっかり自国通貨の価値を担保していた。合わせて中国を筆頭に自国の通貨取引を積極的に進めていたのだ。挙句にはG7抜きのブリックス通貨まで検討されているくらいで、中東やアフリカまでその影響力はすでに及んでいる。要するに西側の経済封鎖は意味を失って西側の経済をさらに悪い方向へ引っ張っている。

このような状況になれば、時間の経過とともに世界に対するG7の発言力は逆に霞んでくるだろう。かといってNATOが結束してウクライナに支援しても、ウクライナにはすでにウクライナ人による兵員はほとんど残っていない状況だ。そのため現在では身体に障害を持つものまで戦場に駆り出される始末だ。

つまり、この先兵員までNATOが支援しなければウクライナの勝利は絶望的になっているということだ。幸いにも今のところロシアはドンバス地区から兵を動かす様子はないようだ、これをロシアが継戦能力を失ったせいだと解釈しては世界は地獄を見ることになるだろう。

もし誤ってNATOが兵員もろともウクライナに動員すれば、ロシアは躊躇なく核兵器を使うと公言している。とんでもない恫喝外交だが、このことを他の核兵器保有国は避難できるだろうか。私は出来ないと思っている、なぜなら核兵器を保有するということは、保有すること自体が他国に対し核兵器による恫喝をしていることを意味するからだ。この点も私は櫻井氏と違う意見なのだ。

ところが、これほど意見が違っているにもかかわらず、憲法を改正して国軍を保有すべきだという意見では一致している。

私の考える国軍の保有とは第一に日本国の自立を意味している。つまり日米安保の廃止により、沖縄の基地問題や北方領土問題の解決を勧めることだ。そんなことをしてアメリカ軍が離れて日本の防衛は心細いといわれるもしれないが、経済においてアメリカと日本はすでに一蓮托生の状態になっている。アメリカ軍基地がなくなっても、日本とアメリカの関係が悪くなることは考えられない。

むしろこのことでシーレーンを介する海上での協力関係はより強固なものになっていくに違いない。それにもまして国防に携わる人間の生命と尊厳を護るために改憲は、是が非でも実現させなければならないことだと思っている。たとえば現状では自衛隊員が自分の生命を護るための発砲だったとしても、それには極限まで自分を危険にさらす必要がある。このことは艦艇になるとさらにその危険は計り知れないものになる。

また現状での自衛隊員の尊厳は充分に守られていると言えるだろうか、世界中の国々を見れば、国軍に対して敬意を払わない国はない、ところが現在の日本では、彼らの誠意に対し人殺し呼ばわりされる危険性があるのだ。

確かに我々年寄りが徴兵される可能性はほとんどないと言える、だからといって「黙れ」というのはもったいない考えではないだろうか。櫻井よしこ氏といえば長くTVで活躍されその知名度は大変なものである。さらにそれ以上改憲に対する氏の情熱は比類がない。確かに現在自民党の改憲案では、緊急事態条項を含め国家主権や人権に対する表現に不透明なところが多くみられる。だからと言って自国のために命まで捧げようという人達を現況のままにしておくことは大変心が痛む、一刻も早くこの事態を国際社会の常識に準じるよう法整備が必要である。

そこで我々年寄りに出来ることは、そのような覚悟を持った人たちの足を引っ張ることの無いよう、憲法改正を急ぐことではないかと考えている。つまり銃後でしか役に立たない、我々年寄りがしなければならないのは若者の覚悟を問うのではなく、極力彼らを危険にさらすことの無いよう日本の外交を考え、法の整備を行い、国防に携わる人間の尊厳を保つことではないかと考えている。

それが年寄りの責任ではないだろうか。

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Posted by makotoazuma