2023年 とある雪の街
冬の北海道は切ない、雪が続くといつまでも雪かきが終わらないからだ。特に高齢者にとっては厳しい季節と言える。
うっかりすると家の玄関を雪が塞いで、外に出ることさえ困難になってしまう。困ったことにこれは北海道だけのことではなく ...
2022年 尖った翼
一面の銀世界
静寂で混じりけのないその世界には何者をも寄せ付けない厳しさがある
その白き世界は純粋で震えて身を寄せ合うもののことなど意に介すことはない
そんなことは血の通 ...
2022年 手紙
手紙は人の思いを伝えてくれる、ただそれだけならデジタルの世界でも十分そうなものだが、手紙が伝える思いは文章だけではない。そこにあった時代の空気まで届けてくれる。そして封筒や便箋の色形、切手のデザインにまで差出人の思いが映し出されている ...
今日は好日Vol.2
この投稿では、今まで同様、心に浮かんだことをなるべくそのままのタイミングで投稿したいと思っています。このことで何を表現したいかというと、その瞬間ただ自分の中から湧き起こ ...
2022年 野辺に花咲く
今年もいろんなことが起きては消えていく、間違いないのはただこのことだけだ。何が正しくて正しくないのか、人はお互いに火花を散らして消えていく。私はこの取り留めなさこそ物語の姿だと思う。
「火花を散らせ」物語はいつもここへ誘う ...
1995年 休日
いまから27年も前の作品である、公募展の企画展用に急いで仕上げた作品で、企画展の図録では上下逆で写真が掲載されていた、当時の私にとってこの作品は上下逆の方が良いと思っていたらしい。
さて、この頃の私は、遊びとは何なのかそこ ...
2022年 7月29日 自分探し
自分が自分を探すとは、何の事だろう言い換えれば自分とは何かという問いになる。生物、人間という答えが返ってくるかもしれない、でもそれはカテゴリーという定義を述べようとしているに過ぎない。
ところが実際の自分とはカテゴリーに関 ...
ヨッチャンはかせ
(はじめに)
急に子供の目線に戻って、もう一度世の中を見つめると、どんなふうに見えるのか気になってしまった。
大人が、当たり前のことだとして、通り過ぎる世界も彼らにとっては、日々新鮮で新しい発見 ...
2022年 埋没する意識
とうとうテーマに困って風景に手を染めた。と思われる方もいらっしゃるかもしれない。
正直に言えばこのような風景はやはり世の中のどこにもない。いやここにあるとなれば、私は超能力を手に入れたことになるのか、冗談はさておいて、実際 ...
2022年 月を育てる
昨日放送されたストーンヘンジの番組はとても興味深かった。イギリスのストーンヘンジは昔から有名だったが、同じようなストーンサークルの遺跡が秋田県に存在しているそうだ。不思議なことに秋田とイギリスではほぼ地球の裏側にある島国同士なのだが、 ...
2022年 輝く星空の庭
このタイトルも後付けで、白いキャンバスを目の間においても何のイメージも持たないまま、ウルトラマリンをペインティングナイフで画面に引き延ばす。コバルトブルーを少しおいてみたが2種類の青はお互い響きあってくれるだろうか。
これ ...
2022年 自由を歩む
何からの自由かと言えば、自分の捉われからの自由だ。つまり自分の意識をがんじがらめにしているであろう捉われからの自由だ。何故そんなことを試みようとするのかと言えば。意識こそ現実を想像する根源だと思うからだ。
私は現実から感じ ...
2022年 心の鏡
このタイトルは、この絵を見た私の思いだ。制作にはほとんど時間がかかっていない。具象を丁寧に仕上げる作家からしてみれば、ほぼ詐欺師に近い制作過程かも知れない。私にとってはどちらの優劣もない、絵と対峙した瞬間に起こる感情のドラマがあるかな ...
風流の月を眺めて4句八句
5月の歌
「若草に 足止めて見る 露の虹」
「花筏 過ぎ行く影を 惜しむ鯉」
「風揺らす しだれ桜に 若葉かな」
「今日に咲き 心を覚ます ツ ...
2022年 日頃を生きる
今日は朝から雨が降っていて、おまけに体が縮こまるほど寒い、6月を迎えて汗ばむ日が続いてきたというのに、すっかり裏切られた気持ちになる。
実はこのあたりの寒さを北海道ではリラ冷えと言って、毎年のことなのだ。そんな日常の変化を ...