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2023年 日本を護るために

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2023年 9月25日 日本の心

昨日採りためた朝ドラを一気見してしまった。放送に携わる方にとってはあまり好ましくない視聴者だと思うが、そのなかでとてもおしゃれな演出があった。といってもこのシーンは主人公万太郎が自分の信念を貫くために、お世話になった帝国大学に辞職を願い出るシーンだった。これにより万太郎の家族は、そのせいで路頭に迷ってしまうかもしれないという深刻な場面なのだ。緊迫したやり取りが続き、その別れぎわ大学教授が万太郎へ鼻向けに送った言葉が、万葉集の大伴家持の歌だった。「この雪の 消残る時にいざ行かな 山橘の実 照るも見む」教授は上の句この雪の消残る時にいざ行かなを詠み、この句を背中で聞いた万太郎は、背を向けた姿のまま下の句山橘の実照るも見むと返した。

たったこれだけのシーンだったが、この和歌がドラマに挿入されたことでこのシーンは単なる愛憎劇の次元から、互いのもつ国への思いで繋がっていった。このことを愛国心と表現してしまうと、これまた表現としては薄いものになってしまう。

ところで私は山橘という植物がどのような植物かしらなかった、さっそく調べてみると別名はヤブコウジと言われるそうだ。なんだか落語の寿限無を思い出すが、それもそのはずその根は漢方に使われ、そのためこの植物は長寿につながるおめでたい植物だった。ついでに画像を探すとつやのある青々とした葉っぱに、さくらんぼのような真っ赤な実がつていた。私はその画像を見て以前家の庭に植えてあった植物であることを思い出した、その植物は家の裏庭で庭石にかかる廂のように植えられていたのだ。

あらためて思い返すと知らないというのは、これほど罪深の深いことのようだ。つまり以前の私の家にはその家の繁栄を願って庭石と山橘が設えてあったのだが、そのことを何も知らない私はこれを自分の都合だけで踏みつぶしてしまった。今となっては自分の愚かさを悔いるばかりだが、覆水盆に返らずなのである。

とはいえこのような愚行をとめるためには、やはり真摯な気持ちで先人の思いと向き合う必要があるのではないだろうか、このような思いは、文明開化と言われた時代から日本人はすでに気付いていたようだ。日本では当時から様々な日本の心を継承するための運動が始まっているからだ。

とはいえ一般人の我々が日本の心と向き合うにはどのようにすればよいのか、私はその思いを最も直接受け取ることが出来るのは和歌の世界だろうと思っている。じつは毎年、歳初めに行われる宮中の歌会始では一般より短歌を公募しているのだ。その詳細は宮内庁の広報「詠進歌」にある。

締め切りは9月30日まで

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Posted by makotoazuma