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2023年 日本を護るために

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2023年 11月9日 金利差では説明がつかない

為替レート、いまだに円安は日銀が利上げしないからだという論調がある。さすがに世論が違和感を感じてきたのか最近ではYCCの見直しという言葉がコメントの最後にそっと付け加えられるようになってきた。確かに為替の先物取引では金利差を上乗せして取引されるので金利差の影響が全くないとは言えないが、その差は金利差が開きだした2年前から比べると4%ほどの上昇でしかない。それに比べ為替の変動は3割近い。

このような動きでさらに不思議に思うのはユーロやポンドの動きだ。ポンドなどはスプレッドの差は同じく4%ほどでしかないにもかかわらず為替レートの方は、その10倍の4割ほど円安に傾いている。ドル円であれば原油価格の高騰が為替に影響したと考えられるが英国との貿易を見れば、むしろ日本の方が黒字になっている、このことから為替を需要と供給の関係だけで理解することは難しい。因みに為替市場は常に開放されており世界の投機筋が参入できる世界だ、個人投資家でもレバレッジなどの手法を使えば、市場にそこそこの影響を与えることが出来るのだ、そのため為替相場の動きをそのまま信じ込んでしまうと後で大変なことになると私は感じている。

これまで何度も述べてきたことだが、金利差だけで円安の動きを捉えることは危険な行為だ、安易な利上げは日本経済にとっての致命傷になる。高い金利をつければ借り手が減ることは小学生でもわかることだ。そうはいっても世界経済の中で円の力を強めようとすれば、世の中に円の需要を生み出すことが必要だ。この需要を生み出すためには円の魅力、価値を高める必要がある。これまでの日本はこの魅力を手に入れるために海外の輸出産業に依存してきた。このことはこれからも変わらないだろう、私はそのための投資を政府がするべきだと思っている。その為に使われる税金であれば、その税金はいずれ国民の基に還元されることになるからだ。さらに言えばそのような政府の投資は地方経済まで巻き込むインフラに対する投資であることが望ましい。そのことから日本が世界に先駆けて水素エネルギーのインフラ整備に投資すべきだと述べてきた。この事業が成功すれば日本が世界のエネルギー産業をリードすることが出来るからだ。現在EV自動車への関心が高まってはいるが、ここにはバッテリーの寿命や価格、充電時間など様々な問題がいまだ解決されていない。

私は此処に水素エンジンと燃料電池による循環で小規模の発電が出来ないかと考えている。というのも離島や僻地に対する送電は電力会社にとってかなりのコストになっており、地域ごとに必要量の発電が出来ればかなりのコストロスになるのではないかと考えるからだ、現在北海道ではこのような僻地を太陽光パネルが覆ているが、雪が積もったり、パネルの使用期限が来ればどうなることかと心配になる。

このような日本全国のインフラ整備という流れが出来れば、それに参入しようとするさまざま民間企業も出てくるはずで、全国の地方経済を助ける投資こそ政府の出番が必要になる。

要するに政府が日本経済の展望を明確に指し示すことこそ、民間の投資マインドを拡大させ資金需要を呼び起こすと考えるからだ。大切なのは政府が経済の方向性を具体的に示し取り組むことだ。

残念ながら私は現在審議されている巨大な補正予算に政府がこれからどのような日本経済の展望を持っているのか見えてこない。経済対策と言いながら、これではいったいなぜ税金を集めたのかと言われかねない。この補正予算で国民は未来の生活にどれほどの希望を持つことが出来るのか。そんなことをするくらいなら巷で騒がれている南海トラフなどの防災対策は万全なのだろうか、あるいはこれから冬に向かっていくが今後も原油が高騰するとすればどのようにその対策をするのか、はたまたこのような世界情勢の中で食料の供給体制は安全性が担保できているのか、このような最重要課題に対し政府は明確な対策が出来たうえでこのような補正予算を通そうとしているのだろうか。不安は募るばかりだ。

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Posted by makotoazuma