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2023年 日本を護るために

2024年5月1日gallery,ようこそ

2023年 11月15日 旅客船

つい2日前、北海道の小樽港にロシアの旅客船が入港した。乗船していた3名の乗客はそのまま北海道観光を楽しんだのだそうだ。これはロシアとの国交正常化なのかといえばこの件にたいする政府の見解は今のところない。ところでこの船は最初ウラジオストクから出航して10月25日に石川県の七尾という港に寄港し、その時はずいぶん港の関係者を驚かせていたそうだが、その船が北上し今度は小樽港に入港したのだ。

ここで一般人が驚くのは現在日本はロシアに対し経済制裁を継続していたはずで、いわば現在敵対国の関係にあるはずだがそんな国へなぜ観光客が訪れるのかという疑問が湧いてくる。これに対し日本の識者からは、工作員やスパイ活動なのではないかとの冷たい視線が向けられている。

確かに世界情勢を見れば、そう思われても仕方がない時でもある。私もこの状況は単なる観光というよりは、やはり彼らが何らかの情報をえたいがための視察ではないかと思っている。というのもこの視察は先に行われたロシアのバルダイ会議における東アジア政策の発表と重なるからだ。つまりロシアはシベリア開発によるエネルギー資源をウラジオストクから東アジアに展開させようという政策の発表があり、そこにはエネルギー資源ばかりではなく穀物の輸送も検討されているに違いないからだ。

つまり黒海経由の海上輸送を安全性のより高い日本海経由の海上輸送に切り替えようということなのではないだろうか。そうだとすれば穀物が日本海を通って食糧危機が心配される中東、アフリカに届けられることは、ある意味世界に対する人道支援とも捉えることが出来るからだ。というのも中東では今後も戦禍により食料の高騰は避けられないだろうし、これに対して日本がお金の支援をしたとしても円安の続く日本にとっては、あまり良い支援とはならないだろう。なぜならお金の支援は相手国に過剰なインフレを誘発させる危険性すらあるのだ、それよりむしろ大切なのは現物の食料をいかに潤沢に不足している国々に対して届けることが出来るかに掛かっているのではないだろうか。

とはいえ現在のロシアがそれを可能にする輸送船を充分持っているのかといえば、このままでは充分とは言えないだろう。それに対し日本郵船などは、この戦争のあおりで海上輸送の需要が減り大変が被害を被っている。もしこれらの企業がウラジオストクからの物資輸送に携わることができれば日本は自国のエネルギーや食糧供給の安全を確保しつつも、東アジアから中東まで、さらにはアフリカ諸国に至るまでの食料供給に貢献できるはずだ。

それにしても敵対している国同士が何故このようなことが出来るのかといえば、それは国際海洋法があるからで、これによると公海及び領海内であっても船舶は特別な脅威を与えない限りは自由な航行が許される、とはいえ漁業や調査は認められていないので、自国の主権が蔑ろにされるということではない。

このような国際法があるため、日本が渡航中止勧告を出している国であったとしても交流は続いているのだと思っている。私はこのような国際法がしっかり機能していれば人類が破滅に向かうことを防ぐことは出来るのだと思っている。

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Posted by makotoazuma