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2023年 日本を護るために

2024年5月1日gallery,ようこそ

2023年 12月20日 これでいいのか日本?

新聞報道によると政府は迎撃ミサイルのアメリカへの輸出を22日、国家安全保障会議を開き審議するそうだ。ところでこの迎撃ミサイルとはPAC2PAC3と呼ばれる短距離射程の地上配備型対空迎撃ミサイルで、中でもPAC3は百発百中と言われるほど命中精度が高く現在日本における防空システムの要となっている。

ところで12月18日にも隣国から弾道ミサイルが発射されていたが、警報が出ていたもののこれに対し国民はなすすべがなかった。要するにミサイルが発射される前に撃ち落とすだとか、発射されて間もない段階で撃ち落とすなどという想定は現実離れしている。結局いよいよ目の前に迫るミサイルを短距離のミサイルで迎撃するというのが現実だろう。だとすれば、今のところ日本の防空を考えれば、このミサイルの配備を都市や要衝にどれだけ急ぐかという問題に思える。

因みにこのミサイルはアメリカで開発され、現在そのライセンスを受けて日本で生産を行っているのだそうだが、この度、アメリカは日本からこのミサイルを逆輸入するらしいのだ。果たしてこの年末にアメリカは逆輸入してまで何故急ぐ必要があるのかと考えると妙な気持ちになってくる。というのもこのシステムの配備が緊急に必要なのはアメリカというよりは、むしろ日本のほうが切迫しているのではないだろうか。このようなことを考えると、もしかしたらこのシステムの行く先はもっと必要性の迫る紛争地域に送られるのではないかと心配になる。

使い道といえば話は変わるが迂回融資や資金洗浄などのお金の流れについては、現在ポトフなどの国際機関が金融機関の送金などに目を光らせている。とはいいながら、それ以上に直接人命にかかわる武器の流れを野放しにしていいはずがない。この件に関し日本では2014年に防衛装備移転三原則を制定し周辺国に対する軍事的緊張を緩和しているはずなのだが、現政権はこのような周辺国への配慮は必要ないと考えているのだろうか。それどころか政府は国防のためだと言いながらアメリカの長距離巡航ミサイルの購入を進めて悦に入っている。以前から私はこの配備には大変な疑問を持っているのだが、このような長距離の攻撃兵器は具体的にどのように運用すのか、これにより何らかの抑止力を期待するそうなのだが核弾頭でも載せないかぎり、そもそも通常の弾頭で戦争の抑止力を期待するのは不可能だ。実際ウクライナでの運用を見ると抑止力どころか都市攻撃や市民インフラが標的でこのためにロシアの反撃によって自国民の命が奪われている。このように長距離射程の兵器というのはその射程距離が長ければ長いほど反攻撃を受けた場合の攻撃目標は日本中に分散し軍事施設に限るというような限定的な運用は難しい。

ではこれほどちぐはぐな防衛政策を政府が臆面もなく継続できるのは何故か、それはすべてがアメリカ頼みの防衛戦略だからである。ここを見直し自立した立場で外交や防衛戦略を考えなければまともな防衛戦略は考えられない。私はこのような思いが私の錯覚であってほしいと思うのだが、毎日目にする報道には冷や汗を覚えてくる。嘗て近代兵器を持たない江戸幕府は強力な軍事力を背景に不平等条約を結ばされた。ところが日本人は明治に入り、まださほど大きな国力を持たない状態であるながら僅か30年の間にその不平等条約を解消さてしまった。これは先人の努力と日本人のプライドに掛ける情熱によるところだろう。

さて戦後80年を迎える我々日本人は再び日本人のプライドを取り戻すことが出来ただろうか、そうでなければ日本の未来が本当に危ういというのが私の今の思いだ。

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Posted by makotoazuma