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2023年 日本を護るために

2024年5月1日gallery,ようこそ

2024年 2月27日 万年と億年

これは年を数える単位の違いだが、情報はこの区切り方によって見え方がずいぶんと違ってくる。例えば気温の変化を万年の区切りで見ると現在はとんでもない勢いで気温が上昇しているように見える。特に産業革命以降の気温上昇を見ればとてつもない上昇がみられるため、化石燃料の使用がこの異常な気温上昇に繋がっているのだと言われも、これを打ち消すことは出来ない。

ところが、この気温上昇を億年の単位で見るとどうなるのか、そのような億年の単位で見れば、意外にも現在は氷河期が始まった入り口になってしまう。とはいえこの氷河期を人類はせっせと無氷河期に変えている可能性もあるので、今のところ結果については何とも言えない。要するに地球の環境変化はもっと極端に動く可能性があって人間の都合だけで捉えることは出来ないのだ。

というのも場合によっては、海岸線の地形は何100メートル単位で変化し、大地と言えどもなん1,000キロもの旅をしながら隆起を繰り返している。それが地球というものの本来の姿なのだ。ようするにこれからの人類の生存を考えるとすれば、いかにそのような劇的変化にも耐えうる生活環境を整えていくかに掛かっていると考えている。

そこで一番理にかなった生き残りの方法があるとすれば、それは多様化というものだろう、つまり様々な生活環境に合わせ様々な価値観や生活様式があることを人類が受け入れることだ。私はそれが人類の基本的人権である信教や表現の自由に繋がっているのだと思っている。

ところで私はここまでで何を言いたいのかといえば、現在世界中があまりにもカーボンニュートラル一辺倒に流されているのではないかという懸念だ。というのも今朝見た世界のニュース番組では天然ガスから出る二酸化炭素を地中や海底に沈めるというドイツの技術が非難の的になっていたからだ。

つまりこの技術はブルー水素という天然ガスから二酸化炭素を取り除く技術に対する批判へと繋がっているのだ。この批判が的を得ていないことは自然環境の中でも常時大量のメタンハイドレートは排出されており、それを人間の手で押しとどめることは不可能に近いからだ。こんなことを言われたらピートの薫るスコッチウイスキーなど飲めたものではなくなってしまう。ところがこのすぐあとで報道された記事がモーターショーに登場する巨大な中国製電気自動車だった。いったいこれはどこの国の報道なのかと見たら驚いてしまった、それは自動車大国と言われたドイツからの報道だった、そこで画面に大きく映し出されたのはベンツでもアウディでもワーゲンでもない会社だった。あれほど世界の尊敬を集めていたドイツの会社が自国のメディアにも登場できないとは、自動車大好きな人間にとっては寂しい限りだ。

このような報道を見ると、狂っているのは日本ばかりではないと思えてくる。つまり自動車に関しての問題で言えば、EVの推進が環境の為になると言いながら、本当に環境に良い影響を与えているのかといえば頭をかしげてしまうのである。というのも電気自動車が極めて再利用が困難な車両であるからだ。これまでのまともなガソリン車であれば、世界中の中古車市場を経由しながら30年以上は普通に乗り続けることが出来る。ところがEV車は現在の中古車市場でも流通が困難で、ほぼ使い捨ての状態になっている。その原因は単純でEVの要であるバッテリーの再生が極めて困難なことにある。

しかもこのバッテリーは事故に際して大変な脅威になるばかりでなく、製造時点でも大量の鉛やその他の重金属が使われ、これを採取するために世界中で深刻な環境被害を出している。またそもそもの電力供給にしてみても、自然易しいとは言えない大きな問題を抱えたままだ。つまり2酸化炭素を排出しない再生エネルギーとして進められている風力や太陽光パネルはいずれも、安定した電力供給源にならないばかりか、その廃棄に至ってもEV同様の環境破壊が懸念されているのだ。これではエコロジーの推進どころか世界中が再生不可能な環境破壊に向かっているようにしか見えない。

ましてカーボンがこれほど嫌われる理由も、私には納得できないのである。というのも生命の誕生には酸素よりはむしろ二酸化炭素の貢献がはるか大きかったと言われている。というのも生命が誕生してミトコンドリアと生命が出会うまで酸素は、生命体にとっては猛毒だったからである。つまり生命にとってカーボンは無くてはならない物質であり、生命とカーボンは切っても切れない関係なのだ。このことから言えることは、これから人類が生存していくための技術とはカーボンを出さない技術というより、カーボンをコントロールする技術ではないのだろうか。つまりカーボンと向き合って上手にお付き合いしていく技術だ。

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Posted by makotoazuma